【ASOBISYSTEM×CIRCULATION】Vol.2 私が考えるサステナビリティアクション
最近、新聞やテレビの中、学校の授業や仕事を通じてよく聞くようになった「SDGs」という言葉。その実態に迫るウェビナーが開催!第二回となる今回は体型的に学んだ前回からもうひと段階ステップアップ。より実践的にどんなサステナビリティアクションができるのか、自分の立場を踏まえてアイデアを出し合ってもらいました。
第2回はリモートでの実施。前回に引き続き、アソビシステムからは青柳文子さん、谷奥えま・えりさん、金原麗子さんの4名が参加してくれました。
今回のテーマは「サステナビリティアクション」。インフルエンサーだからこそできる、場づくりについて考えていきます。
信澤みなみ
株式会社サーキュレーション
ソーシャルデベロップメント推進プロジェクト代表成長ベンチャー企業に特化した経営基盤構築、採用人事・広報体制の構築、新規事業創出を担うコンサルタントとして活躍後、人事部の立ち上げ責任者、経済産業省委託事業の責任者として従事。「プロシェアリングで社会課題を解決する」ために、企業のサスティナビリティ推進支援・NPO/公益法人との連携による社会課題解決事業を行うソーシャルデベロップメント推進プロジェクトを立ち上げる。企業のSDGs推進支援、自治体・ソーシャルセクターとのコレクティブインパクトを目的としたプロジェクト企画〜運営の実績多数。企業カンファレンス・ラジオ出演実績多数。
SDGsのことを詳しく知りたい方は、ウェビナー第一回のレポートも合わせて要チェック。
目次
①アイスブレイクセッション
②私が始めた「サステナビリティアクション」
③仕事を通じてできる新たな「サステナビリティアクション」
④クロージングセッション
1. アイスブレイクセッション
世の中の動きに注目してみると、2021年は
・「COP26(国連気候変動枠組条約第26回締約国会議)」で、197カ国がグラスゴー気候協定を採択
・サントリーホールディングスが「植物由来原料を100%使用したペットボトルの開発」に成功(それまでは30%)
・ユニクロが「2030年度までに全使用素材の約50%をリサイクル素材にする方針」を発表
など、持続可能な社会に向けて、日本企業も具体的な目標や取り組みが進んでいく一年でした。
参加者の4名の皆さんも、第一回のウェビナーを踏まえて、以前よりも日常生活でのSDGsへの関心が高まったようです。
えまさん
「いつも使っているオーガニック化粧品の瓶をよくみたら、廃棄物から作られた再生品だと知り、嬉しくなりました」
えりさん
「それでいうと先日、スキンケア用品のパッケージを見たら、箱の裏に説明が書いてあることに気づきました。説明書の余計な紙がなくなっているのが地球に優しいなって思いました」
金原さん
「ファッション業界でもいろんな取り組みが増えてますよね。業界で余った布でスマホケースを作ったりチャリティに回しているところを結構見かけました」
青柳さん
「いろんな人との会話の中で気づいたのですが、自分の母親世代にもSDGsが浸透しているのが嬉しかったです。若い世代だけじゃなくて、年代を超えてみんなで取り組んでいきたいですね」
2. 私が始めたサスティナビリティアクション
前回のワークセッションから約2ヶ月。普段の生活の中で、実際に4人の皆さんはどんなアクションを実施しているのでしょうか。
金原さん
「私は月に一度、東京を離れて山梨に行くようにしています。山梨にいる人は、自然との共存や今ある生活にフォーカスしながら生きていて、そこから受ける影響はとても大きいですね。私は洋服が大好きでたくさん持っているのですが、着なくなった不要なものもたくさんあります。でも、不要なものをただ持っているだけなのも、捨てていることと同じなんじゃないかと考えるようになりました。最近は本当に必要なものだけを買って、不要なものは必要とする人のもとに届けるように意識するように。いらなくなった服は友人とフリマに出すようにしています」
えまさん
「オーガニック商品を使うようになってから、環境にも目を向けるようになり、余計なものを買わなくなりました。柔軟剤とかも、自然にかえるようなものを選んで使っています」
青柳さん
「地元で行われるエコイベントのビーチクリーンに子供と一緒に参加しました。遠くからは綺麗に見えていても、近くで見たらたくさんのゴミが溢れていてびっくり。ちっちゃくズタボロになったプラスチックがいっぱい落ちていて、プラスチックって地球に帰らないんだなと目に見えてわかりましたね。子供たちもそのイベントで学んでくれたのか、帰り道に落ちているゴミを見つけては持って帰ってくるように(笑)自分一人だと限界があるので、人を巻き込んだり、行動することの大切さを人に伝えるのってとても大事だなと思いました。
その他に日ごろ気をつけていることと言えば移動手段。飛行機より新幹線、タクシーよりバス、車より電車や自転車など。時間に余裕がある時は、できるだけCO2を排出しないものを選ぶようにしています」
えりさん
「今まではすぐに自販機で飲み物を買ってしまうことが多かったけど、基本マイボトルを持ち歩くように。ペットボトルのゴミってすぐ増えちゃうけど、ちょっと意識するだけでゴミの量がすごく減りました。持っているだけで自分がテンション上がるような、可愛いデザインにしています」
金原さん
「私は結構水分を取るので、夏とかは特に1リットルとかのマイボトルじゃ足りないんです。そういう時はどうしたらいいんですかね?」
青柳さん
「無印良品が、店内に給水ステーションを設けているよ。割と店舗数もあるから、困ったらそこで給水するのもいいかも」
3. 仕事を通じてできる新たな「サステナビリティアクション」
インフルエンサーでもある彼女たちの仕事は、SDGsの活動にどんな影響を与えるのでしょうか?
信澤さんを含めた5人で話し合いながらワークセッション。「明日からすぐできそうなこと」「自分たちがもし場づくりをするならどんな場が面白いか、この4人だからこそできる場づくり」についてワークシートの空欄を埋めてもらいながら、自由に考えてもらいました。
青柳さん
「街のクリーンアップイベントとかやってみたいです。みんな集まってゴミを拾い歩き、最後はオーガニックレストランでご飯を食べるとか楽しそう」
信澤さん
「素敵ですね!例えば、『全国各地の海をクリーンアップしよう!』って青柳さんが呼びかけたら、自治体さんが呼びかけるよりももっと身近に感じることができるかもしれない」
金原さん
「確かに体験の場を作って呼びかけて、そこから知ってもらうっていうのが私たちにできそうなことですよね」
えりさん
「『マイボトルだと割引になります』みたいな特典もいろんな店舗でやって欲しい。マイボトルを持ち歩く習慣がない人も、始める良いきっかけになると思うから」
えまさん
「私たちは発信できる立場だから、変わらずこれからもそういう自分の取り組みを発信していきながら、新しい発見も共有していきたいね。『こんな取り組みをしてるこんなお店もあったよ』とか」
青柳さん
「電気をつけずに、蝋燭の明かりだけでファンのみんなと交流するイベントとかもやってみたい。神秘的な雰囲気で心も休まるし、蜜蝋キャンドルっていう自然素材からできたキャンドルなら、それ自体も環境に優しいから一石二鳥!」
終始、出てきたアイデアにさらに自分の考えをプラスして……と意見が飛び交う和気あいあいとした話し合い。4人それぞれが思い描くアイデアをきちんとアウトプットすることで、感じていたことがはっきり自分自身の言葉になり考えもまとまっている様子でした。
4. クロージングセッション
あっという間に第二回のウェビナーも終盤。
ワークセッションの最後は、4人それぞれが持った感想や気づいたことを共有し合います。
えりさん
「みんなの意識や、自然豊かなところで生活している青柳さんのSNSなどを見ていると、30歳を過ぎたぐらいで私も自然のエネルギーを感じたいなと思いました。都会疲れすることがあるから、土に触れたりすることで癒されながら、SDGsを意識していきたい」
えまさん
「コロナになってから世界的にもますます環境について考えるようになっている気がします。『SDGs』も知らない人がいないってくらい浸透している言葉。夕日を見て落ち着いたり海見て癒されたりと普段から地球の力をもらっているので、その分恩返しをする気持ちでもっと地球に優しい生活を心がけたいです」
金原さん
「みんなの話を聞けたのがすごく大きかったです。自分の中での取り組みって結局は自分目線でしか判断していなかったから、『こんな考え方素敵、取り入れてみよう』と思えました。
今は、自分で味噌や醤油麹を作ったり、簡単に自分で自分の食料をお金をかけずに作ることにハマっているのですが、そういう取り組みも一つの体験。自分で何かを作ってみる、例えば自分で何か庭いじりとか色々体験してみようっていうのを自分のSNSでも発信してみたいです」
青柳さん
「日頃からちょこちょこ発信してはいるのですがその中で、全然響かない層も一定数います。押し付けることじゃないしな……と思ってスルーしていたけど、みんなの意見を聞いていて、都会暮らしでそういう生活が根付いてないと、気づきがないんだなと思いました。まずは体験することが大事。その体験を促すような発信を押し付けにならない程度にやっていきたいです」
INFORMATION
株式会社サーキュレーション
「世界中の経験・知見が循環する社会の創造」というビジョンのもと、外部プロ人材の経験・知見を複数の企業で活用する「プロシェアリング」事業を運営しています。高い専門性を有するプロ人材の経験・知見をプロジェクトベースで活用頂くことで、企業の抱える課題の解決、ミッションの達成を支援します。
■公式ホームページ
■SOCIAL DEVELOPMENT by CIRCULATION
https://social-development.circu.co.jp/
■サーキュレーションのサステナビリティの取り組み