アーティスト・ainoが歌を通して伝えたいこと。
PEOPLE
女優・歌手として活動する栗林藍希。YouTubeドラマ『ニューワールドメイカーズ』にシンガーソングライター役・あいのとして出演し、現実でもミニアルバム『I know』をリリースした。ASBSでは音楽活動にまつわるインタビューと、プライベートでも親交があるという写真家・ヨシノハナとのフォトセッションをお届け!
前回のインタビューでは、等身大のチャーミングな素顔を垣間見せてくれた彼女が、
今回はアーティスト・ainoとしてASBSに登場。
−−ミニアルバム『I know』の発売おめでとうございます!
ありがとうございます!アーティスト活動を始めてからひとつの目標にしていたアルバム発売を達成できてとても嬉しいですし、機会をいただけたことを感謝しています。ずっと応援してくれていた人たちへの贈り物のようでもあるので、「やっと届けられた」という想いです。
−−音楽はずっと好きなのでしょうか。音楽活動を始めようと思ったきっかけは?
音楽は、小さい頃から好きですね。母親が音楽好きで、実家のテレビではずっとスペースシャワーTVで国内外のミュージックビデオが流れていました。それを見て育ったので、生活に音楽が流れているのが当たり前という感覚かもしれません。でもカラオケは好きでも、歌はそこまで上手じゃなくって……。音楽情報番組の『音流~ONRYU~』での企画を通してミュージシャンの方々に話を聞いたり、歌に挑戦させてもらったことをきっかけに、アーティストとしての活動への意識が芽生えていきました。
−−歌やギターだけでなく楽曲制作にも携わっていますが、歌詞や曲はどんなときに考えているのでしょうか。
日頃から、自分の気持ちを書き留めておくようにしています。歌詞にするところはいったん考えず、ひとまず感じたことを記しておく。その年齢のその時にしか感じないような気持ちも、残しておければと思って……。自分の気持ちをわかりやすい言葉に変換するのに戸惑うときもありますが、伝わるものにするために、誰が聞いてもわかるような物語に綴り直しています。ライブでしか発表していない自分が作った曲があって、それをリリースするのが次の目標です。
−−女優としてもご活躍です。女優と歌手のお仕事、それぞれに取り組むときご自身の心境にはどんな違いがあるのでしょうか。
女優のお仕事で表現するのは、”栗林藍希”ではなくその役柄。一方、音楽活動は「私自身の想いを伝えたい」という気持ちでやっているので、全くベクトルが違いますね。自分の考えていることや感じていること、本当に好きな世界観をお届けしたいです。
ainoを作る3曲をご紹介。
「日頃からジャンル問わず色々な音楽を聞いているんです」というainoに、自分自身が影響を受けた曲を3つ選んでもらった。あがってきたのは、これからの活動がより楽しみになる振り幅の広いラインナップ。ainoのミニアルバム『I know』と合わせて聞けば、まだその多くが秘められている、彼女の世界観を覗くことができるかも……!
サカナクション 『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』
実家で流れていたスペースシャワーTVでかかった曲で、これまでに聞いたことのないメロディーや構成に「!?」と衝撃を受けました。不思議な曲だなと思ってすっかりハマってしまって、そこからサカナクションのファンに。初めて買ったCDは、サカナクションのアルバムなんです。自分が音楽をやっていて、「行き詰まってるかも」と思う時に聞くようにしています。
爆弾ジョニー『キミハキミドリ』
爆弾ジョニーさんとはお仕事を通して知り合いました。それまであまりバンドサウンドに馴染みがなかった私が、初めて好きになったバンド。私もいつか同世代のメンバーでバンドを組んでみたいなと思うようになりました。
MUNYA 『Tonight Tonight』
カナダ出身のシンガーソングライターの彼女は、私の理想のアーティストです。甘くてメローな歌声に癒されますし、憧れますね。音楽活動を始めてから、音楽の”ジャンル”や”カテゴリー”を意識するようになったのですが、彼女のようなポップスを私もやってみたいと思っています。
New Digital EP『I know』
主要音楽配信サイトおよびストリーミングサービスにて配信。
配信はこちら「アイノウ」
INFORMATION
aino
女優としても活躍する栗林藍希のアーティスト名義。「新潟美少女図鑑」出身。16歳で才能を開花させ、映画『緑色音楽』(2017)でスクリーンデビュー。以降、ドラマ『ふたりモノローグ』(2018)、『his〜恋するつもりなんてなかった〜』(2019)、僕らの物語シリーズ『Stand by Meow』(2020)や、映画『左様なら』(2018)、『シスターフッド』(2019)、『クロガラス2』(2019)、『クローゼット』(2020)、『Bitter sand』(2021)など様々な作品に出演。2021年6月に公開され話題となった映画『青葉家のテーブル』は、オーディションで大抜擢され、ヒロイン・国枝優子役で出演。若手の演技派女優として注目を集める。また、2017年より、テレビ東京の音楽情報番組『音流~ONRYU~』にて、レギュラーMCを務めている。
写真:ヨシノハナ