<「ainou」連載> Vol.4 柴田紗希と香りのおはなし
アソビシステムとビジナルがコラボレーションし、香りにこだわり様々なプロダクトを展開するブランド「ainou」がついに10月20日(水)より発売する。今回はブランドのローンチを記念して、プロデュースに参加した村田倫子、ゆうたろう、菅沼ゆり、柴田紗希の4名にインタビュー。第三回目は柴田紗希さんに自分らしい香りとの付き合い方や今回プロデュースした香りについてなど、ご自身の言葉で語っていただきました。
— まず最初に、柴田さんには普段香水をどのように使っていらっしゃいますか?
ファッションに合わせて香りを選ぶことが多いです。「今日はちょっとクールに行きたいからこの香りをつけよう」とか、「今日のお洋服はこういうコーディネートだから優しく暖かい感じの香りをつけよう」とか。あとは、今自分がなりたい女性像の香りを選んだりしています。
— お気に入りの香りを教えてください。
以前は色んな香りを使っていたのですが、今は3つの香りに厳選しています。1つは、今までになかった少しビンテージライクなシュッとしたクールな女性が似合うようなちょっとスモーキーな木の匂いが混ざった香り。2つめはほのかに木が香るナチュラルな香り。3つめがちょっと甘めの香りで、どちらかというとピンクとか薄紫といった可愛らしいお花の香りのようなイメージで、その3つの香りを気分やファッションに合わせて使い分けています。
— 実際に香水とかを使うようになったのっていつ頃からですか?
中学生とかですね。当時はティーン誌とかで取り上げられることも多くて、同級生の中で流行っていたんです。
— 懐かしいですね。そこからどのように香りの好みは変化していきましたか?
ファッションテイストやなりたい自分が変わっていくにつれて変化していった気がします。
— 今回、“記憶” もキーワードの一つですが、香りにまつわる思い出やエピソードは何かありますか?
香りというと私は自然の香りを想像するんですけど、その中でも雨が降る前の香りとか、夏が始まる香りとか、季節の終わりの香りとか、そういう変化を小さい頃からお母さんが教えてくれていて。確か、小学校中学年くらいの時に、お母さんと空をみながら歩いていたら「お母さんは季節の変わり目の匂いがわかるのよ」って言われて、「へぇ〜!」って話していた当時の記憶が今ふと浮かびました。
— 素敵な思い出ですね。この香水の香りはどのようなイメージで作られたのですか?
本当にお洋服が好きで好きでしょうがなかった学生時代、自分がこういう女性になっていくのかなというワクワクを毎日感じていた頃につけていた香りがあって、そこからインスピレーションをもらって、今の自分にも合うような香りをブレンドして作りました。
— それは具体的にいつ頃ですか?
大学2年生から卒業するまでの期間、Flowerというお洋服屋さんでアルバイトをしていたのですが、そこで働いていた時につけていた香りなんです。そこから自分のスタイルやファッションが始まっているので、まさに私にとってはルーツのような存在。今は畑と向き合うようになって、自然からくるパワーとお洋服からくるパワー、私の中でその二つはすごく大きい存在なので、それを混ぜて仕上げていたイメージです。
— なるほど。ルーツとなる香りのいいところは残っていて、そこから今に至るまでのいろいろなことがアップデートしているんですね。今回の香りのベースは何の香りですか?
Flower時代に使っていた香りのベースがプルメリアだったので、そこからイメージしてホワイトジャスミンやネロリなどさまざまなお花の香りをブレンドしました。もうちょっとさわやかに、多くの方が使いやすくなるように意識しましたね。
— さわやかだけど、少し大人っぽい香りも入ってますよね。実際に香りのイメージはどのように伝えて行かれたんですか?
ルーツとなった当時の香りと合わせて、今の私がよくつけていて評判の良いジャスミンの香りの香水があって、その2つを持っていって説明しました。
— 完成した香水の感想を教えてください。
最終段階でサンプルをずっと嗅いでいたらよく分からなくなってしまって、事務所の方など周りの方の意見も聞いて決めたけど、本当に大丈夫だったかなって少し迷いもあって。そこからしばらく時間が空いてから完成品が届いて嗅いでみたら、「あれ?めっちゃいい香りじゃん」って。なんか嗅いだことあるような、でもオリジナルな感じもあってそれがすごい嬉しかったです。全部繋がった感じがして、物語も繋がったし、香りも繋がった。全部が一つに混ざったという感じが良かったなって思いました。
— 確かに、普段使っていらっしゃる三つの香りのムード全てが入ってますよね。ウッドもあるし、甘さもあって、でちょっとイランイランとかスモーキーな香りに含まれるような奥深い香りもあって本当に今の柴田さんのお気に入りが全部入ってるみたいな。
確かに!すごい、It’s Mineですね(笑)。あと、いつもものを作るときに伝えることというのは素直な気持ちを伝えたいと思っているのですが、インスタグラムでこの商品についての投稿をする時にすごくサラサラと書くことができたんです。そういう瞬間に「あ、このアイテムはすごく良くできたんだ」って実感するんですけど、そこがとてもスラスラできたので本当によかったなって思いましたね。
— 香水には番号がふられています。柴田さんが「8」という数字を選ばれた理由を教えてください。
大好きなおじいちゃんが好きだった番号から選びました。私はそのおじいちゃんが大好きで、一番似てると言われるくらい。だから、数字を聞かれた時にすぐおじいちゃんが出てきて、「8だ!」と思って8にしました。8って漢字で書くと末広がりで縁起がいいんですよね。おじいちゃんは会社を営んでいたのでその数字が好きだったみたいです。おじいちゃんはくしゃくしゃ笑顔の可愛い人で、ボケちゃってからもずっと「感謝、感謝」が口癖。何のご飯を食べても、「あー!うまいうまい!南無阿弥陀仏!」って言うような人だったんです。この香水も笑顔をテーマにしたかったので、私の中ではとてもしっくり来ました。
— この香りを纏うときはどんなファッションで過ごしたいなといったイメージはありますか?
ずっと好きな可愛らしさのままを大事にしながらも、そこに抜け感やクールさといった自然体な雰囲気を織り交ぜながら自分を表現していきたいです。
— この商品を手に取る人にどんな気持ちになって欲しいなとかメッセージはありますか?
「雨上がりの草花たちの幸せな香り」という名前のとおり、雨上がりの日差しが差し始める時ってみんな空を見上げて「あ、晴れた」ってちょっと口角が上がると思うんです。さっとつけた時にちょっと口角が上がって、そこから家を出るみたいな、そういう気持ちになってもらえたら嬉しいです。
あと、その香りを手に取った瞬間に、「私はこの香りでこういう自分になりたい」ってワクワクやドキドキした気持ちを香りと一緒に楽しんで欲しいです。
INFORMATION
「雨上がりの草花たちの幸せな香り」
■商品名:ainou 8 フレグランスミスト オードトワレ
■内容量:45mL
■価格:2,750円(税込)
柴田紗希
“しばさき”の愛称で幅広い年齢層の女性から親しまれる愛知県出身のモデル。ファッションモデルとして人気女性ファッション誌「mer」で12ヶ月連続表紙を飾る。自身がプロデュースする配信番組で洋服とヴィンテージアイテムの海外セレクトを行った事もあり即完売。他多数のコラボ、プロデュースも行う。
全国各地を飛び回り地方の活性化にも力を注ぎ離島のPRアンバサダーも務めた。雑誌以外にもCMなども出演し幅広く活動中。