<「ainou」連載> Vol.2 ゆうたろうと香りのおはなし
アソビシステムとビジナルがコラボレーションし、香りにこだわり様々なプロダクトを展開するブランド「ainou」がついに10月20日(水)より発売する。今回はブランドのローンチを記念して、プロデュースに参加した村田倫子、ゆうたろう、菅沼ゆり、柴田紗希の4名にインタビュー。第二回目はゆうたろうさんに自分らしい香りとの付き合い方や今回プロデュースした香りについてなど、ご自身の言葉で語っていただきました。
— まず最初に、ゆうたろうさんが香水を使うようになったきっかけはありますか?
14歳くらいまではあまり香りというものに敏感じゃなくって。2つ上の姉から「なんで香水をつけないの?」と聞かれた時に、特に理由もなかったのでハッとしたことがきっかけです。姉はすごい匂いフェチだったので、そこから色々教えてもらって気をつかうようになっていきました。
— なかなか早い目覚めですね。今ではどのように使っていらっしゃいますか?
外に出る時は毎日つけるようにしていて、その日の気分や服装など僕の中でちょっとしたテーマがあるのでそれに合わせて変えています。その日どこに行くのか、誰と会うのかなどを考えて直感で選んでいますね。
— 香りの好みなどは年齢とともに変化されましたか?
そうですね。以前はバニラやホワイトムスクといった甘めの香りがすごい好きだったのですが、夏にはちょっとくどいなと感じることもあり、柑橘系やお花の香りなども使うようになりました。あと、事務所に入りたての頃にモテる男性の条件について事務所の方達に聞いてみたことがあって、その中で「四季によって香水を変える男性」という意見がとても衝撃的でした。そこから僕も色々と使い分けるようになりましたね。
— もう10年近く香水に慣れ親しんでいらっしゃるゆうたろうさんですが、今回のお話がきた時の率直な感想を教えてください。
お話をいただいたタイミングが、ちょうど自分の中でも香りにすごく興味があった時期で、シンプルに嬉しかったです。
— 「すれ違ったら思わず振り返っちゃう香り」と題されていますが、どのような香りをイメージして作って行かれたのでしょうか?
僕は普段から「男女問わず」ということを意識して、ファッションやメイクで自己表現をしているので、そこはまず一番に考えて落とし込みたいなと思いました。色々な香りがある中で、他と被らずにみんなが使ってくれる香りってなんだろうと考えたときに、気になっていたのが紅茶のような香りで。昔から好きだったホワイトムスクの香りに柑橘やお花の香りを少しずつ調合して仕上げていきました。
— 作っていく過程で大変だったことはありますか?
最初にサンプルの中から何十種類も選んで、その中のバランスについて何度も打ち合わせをさせていただき、時間をかけて作りました。プロの調香師さんに相談しながら作っていったのですが、少し配合を変えるだけで香りの印象は大きく変わるので、「さっきまではいい香りだったのになんか違う」となることも多くて難しいなと実感しました。あとは香りは人によって個人差もあるので、商品としてプロデュースする上で僕の好みだけでなく、みんなに受け入れられる香りというバランスの調整も難しかったですね。
あと、実際に販売店舗のプラザさんへの商談にも同席させていただいたんです。普段そういった営業的な部分は、プロデュースさせていただく側はあまり立ち合わないことが多いのですが、僕はものづくりをさせていただいた以上、自分の意見だけ言って、あとはお任せみたいなのは自分の中でむしゃくしゃしてしまうし、自分の言葉でちゃんと伝えたくって。直接話すことで喜んでいただけていることとかリアルに反応が返ってきてとてもいい経験になりました。
— 香水には番号がふられています。ゆうたろうさんが「66」という数字を選ばれた理由を教えてください。
もともと6が誕生月で好きというのと、6の数字の意味が「あなたは輝くもの」みたいな意味合いがあるらしく、いいなって思い選びました。二つ重ねたのは、6と6で「あなたも私も輝くもの、この香りで」というメッセージを込めています。
— 今回、“記憶” もキーワードの一つですが、香りにまつわるエピソードがあれば教えてください。
僕自身、マスクが当たり前の生活になってから、匂いを感じる瞬間が減ったことで香りとの距離が遠のいた部分があったんです。でも、そういう時にマスクを外した瞬間にふわっと僕のお気に入りの香水の香りがしたり、振り返るような香りを知り合いがつけていたら、「それどこの香り?」といったところから会話が始まったりすることがある。昔自分がつけていた香りとかも鮮明に残っているので、そういったものをふと感じた瞬間にちょっと懐かしい記憶がよみがったりするのがいいなって思いました。
— 香水が完成したときの感想を教えてください。
サンプルをいただいたときからすごい嬉しくて、毎日付けています。お仕事などで会う人たちから、「なんの香り?」と聞かれることがすごい嬉しくて、「実は…」とついニヤニヤしながら答えていました(笑)。「いい匂いだね」と言われることはあっても、「なんの香り?」と聞かれることは今までなかなかなかったので、とても新鮮に感じました。僕がこの香水で表現したかったちょっとした複雑さというのが伝わったのかなって思うと、とても嬉しかったです。
— 発売前から大成功ですね!この香水をどんなふうに、どんな人に使ってもらいたいですか?
今回この香水を作りながら、相手の印象やその時の記憶が香りに残るということを改めて感じたので、そういうこともこの香りから伝わってくれたらいいなと思っています。4種の香りはそれぞれ違うので、毎日付け替えてもいいですし、たまに僕の香りを思い出してもらえたら嬉しいですね。実際に僕も使っていますし、言ってしまえば僕の匂いなので。
— 先ほどおっしゃっていた記憶のエピソードとリンクしますね。みんなにとってその記憶になってくれたらいいなという。
確かに。正直、僕の香りじゃなくてもいいんです。4つの個性的な香りが並ぶので、自分の嗅覚に従って好きな香りに出会ってもらえたら嬉しいなって。実際に、情報解禁してすぐにSNS上で多くのリプライをいただいて、その中にはまだ発売前にもかかわらず、「香水に興味はなかったのですが、買うきっかけになりました」といった声もありました。学生の方にも手に取りやすい価格なので、気軽に一歩を踏み出してもらえたら嬉しいですね。
他にも、「お友達と一緒につけます」とか、「お母さんにプレゼントします」とか、試す前からそこまで想像してくれていることがすごく嬉しくて。そうやって香りをきっかけにみんなと繋がれたら素敵ですよね。
INFORMATION
「すれ違ったら思わず振り返っちゃう香り」
■商品名:ainou 66 フレグランスミスト オードトワレ
■内容量:45mL
■価格:2,750円(税込)
ゆうたろう
1998年6月3日生まれ。広島県出身。
2016年、古着ショップ店員から”可愛すぎる美少年”モデルとして、芸能活動開始。
2017年から俳優としての活動をはじめ、近年の出演作は、ドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」「青きヴァンパイアの悩み」など。
今後も待機作品が続々と控えており、若手個性派俳優として今後さらなる活躍が期待される。現在、NHKよるドラ「古見さんはコミュ症です」(毎週22:45~総合)に出演中。
映画『サマーフィルムにのって』(8月6日公開)『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ ファイナル』(8月20日公開)も公開中。