<「ainou」連載> Vol.1 村田倫子と香りのおはなし
アソビシステムとビジナルがコラボレーションし、香りにこだわり様々なプロダクトを展開するブランド「ainou」がついに10月20日(水)より発売する。今回はブランドのローンチを記念して、プロデュースに参加した村田倫子、ゆうたろう、菅沼ゆり、柴田紗希の4名にインタビュー。第一回目は村田倫子さんに自分らしい香りとの付き合い方や今回プロデュースした香りについてなど、ご自身の言葉で語っていただきました。
— まず最初に、村田さんにとって香水とはどんな存在ですか?
自分自身を演出する大事な要素。お洋服と同じように、誰かの五感に印象を残す大事なツールだと思っています。
— 確かに目に入る情報と同じ、もしくはそれ以上の印象を香りは残すことができますよね。日常の中でどのように香りを楽しんでいらっしゃいますか?
私はアクセサリーのような感覚で、お気に入りの香りを身支度の仕上げに必ずつけています。
— 香水をつけるようになってから、これまで香りの好みに変化などはありましたか?
10代のころは、甘い香りを好んでつけていましたが、今は上澄みの甘さだけではなく、色気や、上品さなど、深みを楽しめる香りが好きです。体温に溶けた時、時が経過する度に、表情を変えて自分に馴染む香りを大切にしています。
自分らしい香りに出会って、周りからそれを褒められることが多くなってからは同じものを長年つけています。
— 香りへのこだわりは以前から強かったのですね。このオファーが来た時の率直な感想について教えていただけますか?
自身にとって、香りはとても大事な要素なので、それをゼロから象る機会をいただけてとても嬉しかったです。
— 「忘れられない甘美なブーケの香り」と題されていますが、どのような香りをイメージして作って行かれたのでしょうか?
愛らしさだけじゃない、ふわりと色っぽさが立ち昇り、誰かの記憶に残るそんな香り。つけた人の体温に馴染んで、溶けて、その人の可憐さをより引き出す香水に仕上がりました。印象的な香りは記憶に刻まれ、いつかの日常を思い出す栞になります。わたしと誰かの五感に残るギフトをイメージして仕上げました。
— 香水には番号がふられています。村田さんが「23」という数字を選ばれた理由を教えてください。
「23」はわたしの好きな数字なんです。
— 今回、“記憶” もキーワードの一つですが、香りにまつわるエピソードがあれば教えてください。
長年、同じ香水を愛用しているので、友人達に会うたびに、「あ、倫子の香りがする」と香りで覚えてもらえることが多いんです。視覚ではなく、嗅覚から人を感じるというのは、とても面白い現象だと思いますね。
— 確かに。完成までに苦労したことなどはありましたか?
自分の抽象的な感覚を実体化する作業なので、理想に近づけるのは至難の業でした。時間はかかりましたが、最終的につくりたいイメージに着地することができて嬉しいです。
— 香水が完成したときの感想を教えてください。
素直に嬉しかったです。世界にひとつだけ、自分の想いがつまった香りなので、サンプルが完成したときから使用しています。とてもお気に入りです。
— この香水をどんな人にどんな風に使ってもらいたいですか?
色々なシーンに馴染む香りなので、きっとみなさんの日常に寄り添うはず。何気ないシーンが「23」によって彩られる存在になってくれたら嬉しいです。
INFORMATION
「忘れられない甘美なブーケの香り」
■商品名:ainou 23 フレグランスミスト オードトワレ
■内容量:45mL
■価格:2,750円(税込)
村田倫子
ファッション雑誌をはじめ、WEBメディア・ラジオ・広告・ファッションショーへの出演など幅広く活動している。趣味であるカレー屋巡りのWEB連載「カレーときどき村田倫子」や食べログマガジン連載「呑み屋パトロール」では自らコラムの執筆も行ない、ファッションだけにとどまらず、その文才やライフスタイルも注目を集めている。また、商品コラボレーションも積極的に行なっており、そのセンスを活かして人気商品を多数プロデュースしている。自身のブランド「idem」のディレクターを務める。