“纏うことで強くなれる“ 新ブランド「LOBJECT」プロデューサーの菅沼ゆりさんに独占インタビュー

PEOPLE

圧倒的なファッションセンスが絶大な支持を得ている菅沼ゆりさんがプロデューサーとなり、時間をかけて準備してきたブランド「LOBJECT」が自身の誕生日である9月3日についにローンチされた。インタビューを通してブランド設立の裏にある菅沼さんの並々ならぬこだわりやファッションのルーツに迫ります。

–ブランド設立おめでとうございます!「自分で洋服を作りたい」という思いはいつからあったのでしょうか。

ありがとうございます。先輩たちが自分のブランドを手がけたりいろんなブランドとコラボをしているのを見て、「自分もいつかものづくりをしたい!」と5年ほど前から思っていました。でも、自分自身の心やファッションの方向性が定まっていなくて、こんな中途半端な気持ちでは手がける服もブレてしまう……という思いも同じくずっとありましたね。今の時代、簡単にブランドを作ることができるけど、ただの“インフルエンサーが作ったブランド”にはしたくなかった。やるからには本気を見せたかったので、自分の心に自問自答しながら、焦らずに時間をかけて準備を進めてきました。

 

―準備期間中、イメージを固めるために具体的にしていたことは何かありますか。

私はすぐにパッとアイデアが思い浮かぶ方ではなくて、何事も時間をかけてよく考えるタイプ。だから”いつか自分のブランドを持つときの材料になれたら”という意味で、常日頃からいろんなところにアンテナを貼っていました。たとえばお店のショッパーや服のタグ、ポストカードや古着屋さんで見つけたワッペンなんかも自分がビビッときたものはストックしておいたり、雑誌の切り抜きを集めたり。昔からコラージュが好きなので、自分の好きなものを集めてコラージュにすることも。そうやってファイリングしてきたものが今回の「LOBJECT」にも繋がっていると思います。

―具体的にブランドを作るとなったときに、まずは何から考えましたか。

まずは自分の内面としっかり向き合って、心持ちから考えました。ちょうど「私が本当にしたいファッションってなんなんだろう?」って悩んでいた時期だったんです。高校時代は、地元では浮いてしまうような“全身虹色!”の派手なコーディネートでも自分のやりたいファッションだったから楽しかった。だけど最近は周りからの目を気にして自分らしいファッションができないことも多いなと感じていたんです。

原点回帰じゃないですけど、2週間ほど実家に帰って、自分のルーツについて初心に戻って考えました。ファンの方達からもらったものは全て実家に残してあるのですが、その部屋の中心に立ってみると上京してきたばかりの頃とかの思い出が蘇ってきて。素直に好きなことを発信していた当時の自分やファッションのルーツみたいなものを思い返してみて、本当にやりたいことや発信したいことを改めて考えることができましたね。

高校当時の菅沼さん

―「LOBJECT」の洋服を作るにあたって、大事にしたことはありますか。

「この色を使ったら絶対に面白い!この配色面白い!」とか、“面白い”と思うことを大事にしました。例えば今回作ったシャツなんかは、ブランドのロゴが背中のところに小さく入っているんです。ロゴって胸あたりに入っているのが一般的だと思うんですけど、他ではなかなか見たことがないしここに入れたら面白いかな?と思ったんです(笑)作っている自分がワクワクすることを形にするようにしました。

配色とかは、インテリアやアートグラフィックなどからインスピレーションを受けることが多いですね。ふと入ったカフェの椅子の色合わせとか壁にかかっているアート、ステッカーなんかは普段からよく見ちゃいます。

 

―ファッションを自分に落とし込むのがすごく上手だなと感じるのですが、逆に今までに失敗したコーディネートはありますか?

身長が低い分、ゴツメなブーツやヒールに逃げてきたので、スニーカーコーデがずっと苦手でしたね……(笑)でも最近ようやくそのスランプから抜け出しました。スニーカーってジャストサイズで履くものっていう認識がすごく強かったんですけど、あえてオーバーサイズにして足を大きく見せるだけで脚が長く見えるんです。これだけでスタイルが全く違って見えるので、本当におすすめ。

低身長コーデのこだわりでいうと、あとはウエストマークすることをいつも意識しています。体のメリハリをしっかり出すだけでグッと女性らしくなりますよ。

 

―普段のファッションで、菅沼さんならではのこだわりはありますか。

ファッションって、自己表現とか「私はここだよ!」っていう意思表示をする手段でもあると思うんです。その表現方法はたくさんあるけど、私は色使いを特に大切にしているので、ファッションを考えるときはいつも色から考えますね。モノトーンでも何かアクセントに色を使うとか、最低3色は使うように心がけています。

アイテムで言うと、最近はサテンシャツにハマっています。低身長ということもあって、あんまりカジュアルすぎると野暮ったくなってしまうんですけど、サテンの生地は女性らしく上品に見せてくれるからお気に入り。「LOBJECT」でもサテンシャツを作ったのですが、生地感はもちろん色にもすごくこだわったおすすめアイテムです。

 

―最後に、「LOBJECT」の服を着た人に、どんな気持ちになってもらいたいですか?

鎧じゃないですけど、「LOBJECT」の服を纏うことで強くなれたり、自分に自信を持ってくれたら嬉しいですね。私自身、ネガティブなところがあるのですが、洋服を着ることで自信が湧くことがとても多い。だから、今回も着てくれる人のネガティブな部分をポジティブ変換してくれるような服を作りたかったんです。

今回作った服は、みんなただ可愛いだけじゃなくてどこか女性らしさがあったり強さがあるものばかり。みんなそれぞれありのままの姿が美しいんだけど、自分に自信が持てないという人にこそ、「LOBJECT」の服を着て欲しいです。

INFORMATION

菅沼ゆり プロフィール

ファッションセンスを活かしSNSで発信する“#153cmコーデ”は同世代から絶大な支持を集めている。モデルの分野を越え、TVCMやイベントMCなどに出演する他、アパレルやアクセサリーのプロデュースも多数手がける。ファッションだけでなくコスメの資格を活かした連載も行いマルチに活躍している。

Instagram:@yurippa93

YouTubeチャンネル:yurippa ch

ASBS

ライフスタイル・ファッション・ビューティーなどの情報を中心に、東京の今を読者に届けていきます。また、「自然体のオシャレでいられる」「オシャレの居場所を見つけられる」という価値を世の中の女性にもたらしていくことで、人々の生活を豊かにしていくメディアです。