夏の終りに聴きたい曲たち by 夏鈴|ASBS Music PLAYLIST
様々な音楽をASBSのフィルターや個性ある人を通して発信するプレイリスト。今回のテーマは「夏の終りに聴きたい曲たち」。このプレイリストを作成頂いたのはモデルの夏鈴さん。『小学生の時から音楽が大好きで、元ジュディマリのYUKIちゃんとフジファブリックの志村さん、松本隆さん、元モー娘の亀井絵里さん、志磨遼平さんが特に好きです。邦楽が特に好きなので古い曲から新しい曲まで沢山漁って聴いています。インスタでも色んな音楽や漫画などを紹介しているので良かったら見てください!』by 夏鈴
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今回はかりんさんに『夏の終りに聴きたい曲』ということで集めていただきました。どんなプレイリストになりましたか?
夏の終わりに聴きたい曲を集めていたら、切なかったり悲しかったりする曲が多くなりました。私もこの時期は暑くて楽しい分終わった時の喪失感があって、冬以上に悲しくて寂しくなるのでみんなそんな気分になるんじゃないかと思っています。今年はコロナで夏の思い出はあまり作れなかったかもしれないですが、夏の終わりを感じられるように選曲しました!
選曲した曲それぞれどんな曲かの説明をお願いします。また、曲に付随する自身のストーリーがあれば教えて下さい。
かりん:はい、では早速ご紹介していきたいと思います。ぜひSpotifyのプレイリストを聴きながら一緒に観てくれると嬉しいです!
1.35℃ / きのこ帝国
35℃って体温だと冷たいけど、普通に触れるとぬるいので、ぬるく続いた関係と別れ話を切り出すことを躊躇している二人を想像してしまいます。
かざした左手は指輪で、この夢の中にずっとはいられないのは現実的なことを考えた結果で、最後の「君はいつかきっと幸せになるんだろう息もできないほど君のことを好きだった」という歌詞に全部が詰まっていると思います。疾走感が余計に切ない曲です。
2.アネモネの恋 / judy and mary
この曲は水玉のブラウス、汗、缶コーラと夏を連想させる単語が出てきます。「沢山の嘘をくれてどうもアリガト」と歌詞にある通り、大好きな人に沢山騙されていたんだろうなと想像できます。いつもより晴れた空も少し恨んじゃうぐらい好きだったんだろうなーと思うととても悲しいのですが、最後にはYUKIちゃんの明るい声で「どこかでまた逢えたらパンチをして泣いてやる」と歌うのが最高に可愛いです。
3.雨上がりにもう一度キスをして / サザンオールスターズ
私はこの曲のリズムが好きです。「あの虹の彼方へと連れてって」など、セリフの部分を歌ってみるとトランポリンではねてるような動きを感じてクセになります。明るい曲調なので忘れがちですが、思いっきり夏の失恋ソング。「青い鳥が逃げたのも運命と人は言うけれど、いつの世にも神様が決めた粋な未来が待っている」は、失恋してもまだ大丈夫!という意味に取れて、明るい失恋ソング好きには嬉しい歌詞です。
4.September / aiko
Septemberといえば竹内まりやさんの曲もありますが、あちらのラブという2文字だけくり抜いて潔く失恋する歌詞とは違い、こちらのSeptemberは全く前に進める様子のないSeptemberです。「心残りなのはもっと手を繋ぎたかった」と言ってしまうぐらい前に進める様子がないです。最後も「まだ好きでどうしよう…」で終わるのですが、こんな割り切れない夏の終わりも沢山あるんだろうなと思ったので選曲しました。
5.友達 / さとうもか
この曲はさとうもかさんの可愛い声が悲しさを引き立てます。
答えのない話をずっとしていたいと思える相手って恋愛じゃなくても、感覚が合ったり、何でもないことで笑えたりして、もし出会えたらとても幸せだと思います。そんな相手に対して「もう多分、一生会うことないって分かる」と反復すること、「友達になれて本当に嬉しかった」と過去形なことに胸が痛くなる曲です。
6.オレンジトレイン / andymori
「人身事故で君に逢えない、乾いた空に響くアナウンス」虚無感がすごい曲です。毎日働く人々の限界を感じます。お願い最後のお願い聞いてあの空の向こうに連れて行ってほしいとまで願ってしまうぐらい限界を感じます。グサグサ刺さってくる冷たさの冬とは違って、優しい時間に撫でられながら色々なことを諦めるのですね。暗くてもの悲しい夏の終わりです。
7.bye bye / フジファブリック
彼が映画に誘うと二つ返事で手を繋いで出掛けます。晴れた空に入道雲があるな…なんて何気なく考えていると、突然、何度繰り返しても手を離せないバイバイがやってきます。彼女には新しい彼氏がいて、駅で彼女を見かけた彼は「君の横顔は今では誰かのものなんだな…」と。そして、幸せでいてと願えるあたりとても優しい人はあなたですよと教えてあげたくなる曲です。愛はなんだい分からない分かるもんなら困らないは真理だなと思います。
8.ついのすみか / 台風クラブ
この曲を聴くと、私の終の住処にはならなかったけど、前に住んでいた大好きだった部屋を思い出します。戸締りの甘い夏の午後に扇風機の風に当たってボーッとする時間は気持ち良いのに寂しくなるんです。ずっと住んでる部屋にいると「これで何回目の夏かな?」と考えたりもします。何も変わらずに過ごしていること幸せだなと思ったり、成長していない自分に嫌気がさしたり。この季節をやり過ごすだけなところがリアルで好きです。
9.夏のヒーロー / YUKI
この曲は高校生ぐらいの女の子と男の子を想像してしまいます。来年の夏にはどちらかが遠くに行ってしまったりするのかな?と。 この男の子を好きになったことによって、大切に毎日を生きていけるなんて羨ましいです。「優しさを忘れずに生きていこうね」と言えるなんて夏のヒーロー以外の何者でもないと思います。引き返すことはできないけど、夏の終わりにこんな恋をしてみたかったなと思わせてくれる曲です。
10.青いピアス / 躍ってばかりの国
「風向きが変わり君の色淡くなる デタラメだけど絶妙に的を射ている」この一節が特に好きです。風って、夏には夏の匂い、夏の終わりは終わりの匂いにハッキリと変わる気がします。匂いによって思い出す場所も風景も人も全然違って、本当にこの歌詞の通りに、デタラメと言っても良いぐらいその記憶が正しいのかどうかすら分からない。絶妙に的を射ているのは、なんとなく輪郭だけ思い出せる感覚に似ているのかなと思います。
最後に、読者・視聴者の方々にこのプレイリストをどんな時に聞いて、どんな風に過ごしてほしいか等一言お願いします。
視聴者の皆さんには、少し涼しくなって部屋の窓を開けていられるぐらいになったら、このプレイリストを聴いて夏の終わりを感じてもらいたいです!