今だから言える私の失敗 〜菅沼ゆり丸山礼 AYAYAN 編〜

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“失敗”という言葉には誰もがネガティブなイメージを持っているはず。失敗は恥ずかしいし、自信を失うこともある。しかし、かつての発明家トーマス・エジソンは「失敗は“うまくいかない方法の発明”である」と語っている。 憧れの人、身近な人の“失敗”という発明が、あなたの生活にヒントを与えてくれるかも。今回は、モデルの菅沼ゆりさん、お笑い芸人の丸山礼さん、クリエイティブプロデューサーのAYAYANさん、様々なシーンで活躍する同世代で面識があるという3名に座談会形式でお話を伺いました。

 


 

ASBS:自己紹介をお願いします

菅沼ゆり(以下:ゆり)菅沼ゆりです。24歳です。モデル・タレントをしています。

丸山礼(以下:礼):丸山礼です。22歳です。芸人やってます。

AYAYAN(以下:AYA)AYAYAN(アヤヤン)です。プロデューサー業や、時々タレントもしています!

ASBS:今の仕事を始めたきっかけは?

ゆり:原宿歩いていたらスカウトされて、6年前にASOBISYSTEMに所属しました。

礼:私は高校の時に養成所のオーディションを受けて、スクールに入って今に至ります。

ASBS:オーディションを受けたきっかけは?

礼:元々モノマネが好きで、高校2年生の時にモノマネ番組のオーディションに動画を送ってたんですけど、反応が無くて諦めてたんです。でも高校3年生の夏に、ワタナベコメディスクールから電話がかかってきて、オーディションに参加したら賞をいただいて、東京に行けるなら一年やってみるか!ということではじめました。オーディション会場のトイレでMISIAさんのモノマネを練習したのを今でも覚えてる。

ゆり:めっちゃ響きそう!(笑)

礼:恥ずいからめっちゃ小声で!(笑)

一同:(笑)

ゆり:私も時間差でした!高校2年生の夏にスナップ撮られてから、半年後の冬にガストで勉強してたら電話がかかって来た。

礼:興奮するよね、そうゆうの。

AYA:私は大学のために上京して、そもそも服が好きだったのでアパレルでバイトしてて、いつかブランドをやりたいって言い続けてたら社長がやってみないかと誘ってくれました。今はいろんなブランドのディレクションに関わったりしています。一個に固執せずいろんなものをやっていきたいなと思ってます。

”人と会ったらずっとオン”

ASBS:早速ですが、「失敗」と聞いて思い浮かぶご自身の失敗はありますか?

ゆり:あるけど言えない。(笑)

AYA:失禁とか?(笑)

ゆり:それはない!(笑)

礼:私、今日写真撮られるのにさっきイカスミパスタ食べて来ちゃった。ベロ真っ黒。(舌を出す)

一同:(笑)

AYA:そうゆうのある、私も次の日仕事で人と喋らないといけないのにアヒージョの底までパンですくってニンニクの粒まで全部食べたとかはある。(笑)

一同(笑)

AYA:小さな失敗だと、好きな人と喋った後に鏡見たら鼻クソがついてた事があった!そっからは友達で鼻クソが見えてる子がいたら絶対に教えるようにしてる。(笑)

礼:言ってよ〜!ってことめっちゃあるよね。

AYA:相手のためになることは、どれだけ恥ずかしいことでも言う。

礼:すごい。自己犠牲してる。  優しいな〜。  私は、グイグイ行く性格なんだけど、グイグイいきすぎて嫌な反応をされた事があって、そこからグイグイ行き過ぎてもダメな人もいるんだな〜って。  人との距離感を学んだかな。

ゆり:わかる〜!表に出る人は明るい印象が強いから、裏ではオンオフがあるってことを目の当たりにした。自分も、失礼なことを言ったつもりはなかったけど、相手にはそう伝わって変な空気になったり。失礼とギャグの線引きを理解したかも。ガツガツし過ぎてもあまりいいことがないってことに気づいて、年上の人と話すことが多くて、人の様子を伺ってから接するようになった。

礼:気を使い過ぎてオンオフがあまりできなくなってきてる。頑張らなくていいよって言われてもそれが普通になっちゃって、抜き方が逆にわからない。人と会ったらずっとオン。

ゆり:人と会ったらずっとオン、語呂がいい!(笑)

ASBS:なるほど。表に出る方ならではの悩みですね。それでは、次の質問。お酒での失敗はありますか?

礼:前に、好きな人がいたんだけど、飲み過ぎて電話をかけまくってた。それも飲みに行くたびに。(笑)朝4時くらいに着信を入れるってことが10回くらいあって、もう嫌いになりそうだからやめてって言われて自分のチャンスを踏みにじった。最後の方は電話出てくれなくなった。(笑)

ASBS:みなさんお酒は飲む方ですか?

AYA:お酒飲まないんです。

礼:こうゆうヤンチャな女がお酒飲まないっていうのギャップ萌えするんですけど〜!

AYA:飲めないけど頑張りたい気持ちはあるから、この前も打ち上げのパーティ行ったときに飲まされながら踊るってことを繰り返して失敗しました。(笑)お酒は何が美味しいのかわからないんですよ。みんながよく言う「仕事終わりの一杯っていいよね!」みたいなのも理解できない。烏龍茶でよくね?って。(笑)

ゆり、礼:えー!

AYA:お酒飲まなくても酔っ払った人と同じテンション、と言うよりむしろお前らだけ酒飲んでついて来いよって感じです。(笑)

一同:(笑)

ゆり:私は酔っ払ってタクシーの中に忘れ物するとかが多いかな〜。失敗ってわけではないけど、反省して気をつけようって!(笑)

AYA:へー!そんなに飲むんですね!

礼:赤ワイン飲んでるイメージ。

ゆり:前はね!(笑)今はもう全然飲めなくなって。

”関わってくれている周りの人全員、本当に心の底から感謝するようになった”

ASBS:仕事をしている上での失敗談はありますか?

ゆり:それはもういっぱい。まだまだ学び中です。

礼:私すぐ泣いちゃう性格で、デビューして一年後くらいに決まった番組で、全然うまくいかなくて、ウケもしないし、それを気にし過ぎて生放送のCM中に泣いちゃったこともあって。(笑)ボロ泣きし過ぎて周りが引いちゃって。(笑)泣くって事が自分の感情の放出ってだけで、対相手となると自分だけの事を考えてちゃダメなんだって初めて思い知った。

ゆり:私もうまくいかなくて収録の合間に泣いてたな。

礼:もう泣き虫って印象がつき過ぎていじられるようになっちゃった。(笑)丸山はすぐ泣くからな〜って。(笑)泣くことに対して周りの態勢ができちゃったから逆に泣けない。もう泣きたいのに気軽に泣けなくなっちゃった!泣けっていうフリにも答えられなくて悔しい。(笑)

ゆり:一周まわったね。

AYA:仕事の面だと、大人が全部してくれて当たり前だと思わないってこと。大学時代にアパレルのブランドやってた時は、言われた事に「はい」か「いいえ」を答えるだけの時があって、そこで任せたままじゃなくて技術とかを吸収していれば、もっと身の詰まった人間になってたのかな。ずっと長い間、関わってたはずなのに未だに根本的な事がわかってない自分もいる。あの時もっとお金のことを考えながらやってたらビジネスとして波に乗って行けてたのかも。売るものと見せたいものを分けなさいって言われたのも、大学卒業して自立しないといけなくなってから気づいた。あの頃の自分が崖っぷちでお金がない状態だったらもっとブランドを大きくしてたかもしれないし、自分が吸収するスポンジの面積も大きかったかもって思う。

礼:大学に通いながらブランドやるってすごいね。

AYA:後輩にたくさんコネを作って必死に単位取ってました。あんな惨めなことはない。(笑)

ゆり:私はもう少し若い時に仕事面で、何かを発信すれば誰かからの反応があるという環境に慣れてしまっていた時期があった。YURIPPA ZINE(※1)を作ったときも、初めて作った時は期待度もあって即完して、2回目はその勢いで出したらあまり反応がなくて、そこでやっと自分がまだまだ未熟だった事に気づいた。何でも当たり前じゃないって。そこから1、2年自分の存在を研究したり勉強したり。この事があってから必要とされてる部分を少し自分でも考えれるようになったかなと思って。

AYA:本当にそう。ファンの子っていつまでも付いてきてくれるわけじゃないんだって思う。ファンになってくれた子がいつまでも自分に興味があるって思っちゃダメなんだなって。よくコメントしてくれてた子が、何かの拍子に自分のことをフォローしていないのが見えて悲しくなった。

ゆり:変化していかないとね。

AYA:一人一人にありがとうって伝えるくらいの勢いで感謝しないダメだったんだなって。それがあったからこそ、今は関わってくれている周りの人全員、本当に心の底から感謝するようになった。

ASBS:失ってから気づく大切なものって事ですね。

AYA:恋も仕事もっつって。(笑)

”愛は温度差があって当たり前なんですよ”

ASBS:そうそう。恋愛についての失敗はありますか?

ゆり:失ってからといえば、無意識に相手に強要してたのかな?相手にわがまま言いすぎてフラれて、性格直したな。(笑)

AYA:私は高校生の時、愛を求めすぎて受け皿ばっかり作って、その受け皿をフルにしようとしてメンヘラになってフラれた事があります。(笑)この前引越しの時に当時の日記を見つけて読んでたら面白いくらいメンヘラだった。好きが故に、自分の好きが勝っちゃって相手が自分を好きじゃないように思えちゃった。最初は男の子の方からアプローチしてきたのに、急に安定期に入って、こっちはPMS状態!(笑)好きかどうかを確認したくて、「好きじゃないなら別れる」って思ってもない事を何回も言って引き止められるのを待ってたけど、5,6回目くらいに「わかった」って言われて散った思い出がある。(笑)

ゆり:私も一緒だ…。

AYA:そこから未練なく別れようって思わない限り自分からはフラないって決めた。それに、愛は温度差があって当たり前なんですよ。

ゆり:信じるって難しくない?そこが私の課題だな…。

AYA:結局自分に自信を持つしかないんですよね。求めているだけじゃダメだし、求めすぎもだめ。タイミングを待っとく事も必要!

礼:最近は恋愛してないけど、前に、好きになってくれた人を好きになったけど、向こうの好きに対して、好きを5倍くらいで返しちゃって空回りして自爆。(笑)

AYA、ゆり:あるある!

礼:そのパターンを5回くらい繰り返して流石に学んだ。(笑)

”人を裏切っちゃだめって本当に思う”

ASBS:最後に、人生で一番の失敗ってありますか?

礼:一番っていうと難しいな。誕生日の日に友達がカウントダウンでお祝いしてくれたんですけど、柴田紗希ちゃん(※2)がちょっと遅れてきてくれて、プレゼントでおしゃれな造花をくれたんです。でもその時もうすでに酔っ払ってて、その造花をボキボキに折って頭にさして踊っちゃったっていう…。(笑)これは本当に申し訳ないなって思ってます。

ゆり:えー!それは本人も知ってるの?

礼:知ってる。気づいたら自分の頭にぶっ刺してたし、なんなら家まで送ってくれたんだけど、花がもうなくなってて。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。この場を借りて謝りたいです。紗希ちゃんごめんね。

そこからは人は絶対に裏切らないって心がけてる。

AYA:一番の悩みって難しいね。全てその時の一番の悩みだもん。昔の悩みとか今見たら笑える。でもやっぱ一番思うのは、人に対して当たり前って思っちゃってた時の自分かな。人の繋がりって大事。

礼:人を裏切っちゃだめって本当に思う。

AYA:早めに失敗したことに気づけてよかった!

ASBS:本日はありがとうございました。

 


違う職種でも同世代の女子の失敗には似たようなものも多数。共感し合って終始、笑いの絶えない対談でした。

 

(※1)YURIPPA ZINE:菅沼ゆりが自主制作した冊子
(※2)柴田紗希:モデルinstagram:@shibasaaki

ASBS

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