夏に見たい映画特集

CULTURE / ART

2019年、気づけば半分が終わり、あっというまに夏休み。一日くらいお家でゆっくり映画を見たい人に、ASBSがオススメする夏休みに見て欲しい映画をご紹介。

Reality Bites (1994年)

悩みを抱えたモラトリアム真只中の若者が理想と現実のギャップにもがきながら自分の人生と向き合っていく青春映画。

ドキュメンタリー作家を目指し、夢を追いながらTV局で働くリレイナ、大学卒業後も就職せずにバンド活動に勤しみ、バイトも怠慢から何度もクビになるトロイ、放漫な異性関係からエイズに怯えるヴィッキー、同性愛者であることを実の両親に告白できずに悩むサム。4人は共にシェアハウスをして暮らしている。

ある日、主人公リレイナはひょんなことからとMTVのディレクターであるマイケルと知り合うことに。そこからリレイナとトロイ、マイケルの三角関係が始まる。

学生から社会人という、誰もがセンシティブになる時期のことがリアルに描かれている。
20年以上も前の映画だが、今の若者にも十分に共感する場面が多数ある。時代は変わっても、若者に課されたものは変わらないのだと、冒頭シーンにあるリレイナのスピーチ「今の我々はどう生きるべきか、その答えは・・・わかりません。」の一言が物語る。
この映画は「わからない」ということを教えてくれる気がする。大人に翻弄され、大人に騙され、大人に学び、大人になる。学生の夏休みにぜひ見て欲しい作品。

——————————-
『リアリティ・バイツ』
Blu-ray: 1,886 円+税/DVD: 1,429 円+税
発売元: NBCユニバーサル・エンターテイメント
※ 2019 年 7月の情報です。
—————————————————–

Little miss sunshine (2006年)

アメリカの地方に住んでいる風変わりなフーヴァー一家の話。

父親は負け組否定の自己啓発プログラムを売り込もうとしていて、母親はそんな夫に冷めきっている。子供達はというと、兄はパイロットになる夢を実現させるまで無言の誓いをたて一言も喋らず、妹は美少女コンテストの優勝を夢見る小太りの眼鏡っ娘。そして祖父は薬物常用者という崩壊寸前の一家。そこにさらに、母親の弟でゲイであり、自殺未遂を図った叔父が加わることに。
そんなある日、美少女コンテストの地方予選で末っ子のオリーヴが優勝し、カリフォルニアの本選にすすむ。家族総出、1台の車でカリフォルニアに向かうフーヴァー一家のドタバタ珍道中。ロードトリップの最中に起こるはずのない事件が多発し、一家でそれらを乗り越え、美少女コンテスト「リトルミスサンシャイン」に参加する。

末っ子のオリーヴがきっかけとなって冷めきっていた一家が一つになる、笑って泣けるハートフルなストーリー。夏の夜、リビングルームで家族と一緒に見たい作品。

——————————-
リトル・ミス・サンシャイン
ブルーレイ発売中
¥1,905+税
20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン
(C)2018 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved
——————————-

Before sunrise 恋人までの距離(1995年)

ブタペストからウィーンに向かう列車でたまたま隣あわせに座ったジェシーとセリーヌは会話を交わしているうちに、なんとなく気が合うと感じ始める。彼女はパリから帰る途中だったが、彼は明朝にアメリカ行きの飛行機に乗る。それまで一晩ウィーンでぶらぶらするから付き合ってくれないか言われ、ウィーンの街を二人でふらつくことに。次第にお互いが惹かれあっていく様子を描いたラブストーリー。

この物語はジェシーとセリーヌの会話が中心の会話劇。この二人の自然な会話の中に男女の想いが凝縮されていてとても面白い。会話劇となるとなんだか力が入ってしまう人も多いかもしれないが、この映画の会話はスラスラと耳が受け入れる。会話だけで二人がどんな人物か、どんどん紐解かれていく感覚。出会ったばかりの男女が惹かれ合い、触れたいけど触れられない、近づきたいけど近づけない、もどかしい距離感をリアルに感じることができる、ひと夏の恋物語だ。
“ひと夏の恋”なんて表現じゃもったいない気もするが、Before sunriseは9年後の2004年に「Before sunset」そのまた10年後に「Before might night」と続編がある。
夏休みだし、3部まとめて見てみては。

———————————————-
『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離 <ディスタンス>』
DVD ¥1,429 +税
ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
© 2019 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved.
———————————————-

20センチュリー・ウーマン(2016)

1979年のサンタバーバラが舞台。思春期を迎えた息子ジェイミーの危なっかしい行動に戸惑い、女一人の子育てに不安をもったドロシアは、幼馴染ジュリーと、ドロシアの家に下宿するアビーの女性2人に助けを求める。母親であるドロシアは「男を育てるには男だろ」なんて言われる中、二人の女性に“父親代わり”を頼み、ジェイミーは3人の女性のフェミニズムから様々な事を汲み取り、学び、立派な男になる。思春期の少年をひとりの男に成長させる疑似家族のような関係を築いた世代の違う個性豊かな女性たちとのひと夏の物語。

いつの時代も女性は強く美しいことを教えてくれる作品。

————————————————–
「20 センチュリー・ウーマン」
発売元:バップ
©2016 MODERN PEOPLE, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
————————————————–

Load of Dogtown(2005)

西海岸のとある田舎町、通称「ドッグタウン」。治安も悪く、貧しい街。1975年、若者たちは親のサーフボードを持ち出し、サーフィンに夢中だが、場所を確保できない時や波がない時は街中をスケボーで滑るというのが日常。ある日、サーフショップを営む店主スキップが、商売の嗅覚が働き、地元の血気盛んな少年たちをスケボーチームにしてスケートボードの宣伝をさせることにする。スキップをプロデュさーに、ジェイ、トビー、ステイシー、シドたちは、スケボーの大会に出場し、優勝を積み重ねていく。次第に、彼らのスケボースタイルやファッションに目をつけた有名雑誌から表紙を飾らないかと提案を受ける。それをきっかけに、アメリカ中の少年たちの憧れの的となり、彼らが育ったドッグタウンの文化を纏ったスケボースタイルは巨大なブームメントの中心になる。少年たちの無邪気な遊びとは裏腹に、お金の匂いを嗅ぎ取った大人たちは、チームの実力者であるジェイ、トニー、ステイシーの三人を引き抜く。それが発端となり、三人は別々の道を歩むことになる。

四人がそれぞれの青春で悩み苦しみ、駆け抜け成長する姿に思わず声援を送りたくなる。
近年日本でも見かける“スケートクルー”の基盤となるような物語だ。出てきた人物、事柄は全て実話であるというのにも驚き。劇中に流れる音楽も魅力の一つ。文化や人間模様、様々な角度から楽しむことができる作品。

————————————————–
『ロード・オブ・ドッグタウン』
発売中
Blu-ray 1,800円(税別)/DVD 1,410円(税別)
発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
————————————————–

ASBS

ライフスタイル・ファッション・ビューティーなどの情報を中心に、東京の今を読者に届けていきます。また、「自然体のオシャレでいられる」「オシャレの居場所を見つけられる」という価値を世の中の女性にもたらしていくことで、人々の生活を豊かにしていくメディアです。