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カレーときどき村田倫子 #32 バンダラ ランカ

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無類のカレー好き村田倫子が、月に1店カレー屋さんを訪れる連載「カレーときどき村田倫子」。 運ばれてくるとっておきの逸品、その向こう側に流れるの十人十色のシェフ&オーナーズストーリー。そんな一皿に詰まったこだわりと、ここにしかない出会いを紐解きたい。 今一番食べたいカレーを求めて、そして、今一番会いたい人を訪ねて。さあ、はりきって、スプーンと筆を手に取ります。 今月の名店はバンダラ ランカ。 ふらっと迷い込みたい夢のような洋館で、愛の品数ビッフェを心ゆくまで。


いつも「カレーときどき村田倫子」を覗きにきてくれる、愛するカレーラバーズのみなさま。
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
2019年も順調にカレーを嗜んでいらっしゃいますか?

新年一発目という訳で、本日はそんなおめでたい門出に相応しいお店をご紹介したいと思います。
場所は連載では初来訪の四谷三丁目。駅から歩くこと数分、大通りから一本奥まった道を進むと、急に出現する石畳の素敵な素敵な建物、、、。

唐突にヨーロッパの市街地に迷い込んだような洒落た趣き。

明らかに周囲とは異質な雰囲気に、通りがかりの人はみな首をかしげながら、興味深そうにこの洋館のような建物をのぞいていかれます。
そんなアーティスティックな空間に本日のお目当てが…。

その名も、「バンダラランカ」。
去年の暮れに、オープンしたばかりのスリランカのお店です。スリランカカレー好きとしては、抑えておきたい気になるお店。
異国感漂う門をくぐり、お店の扉をあけると、温かみのあるカウンターが広がる一間。
一枚木を使用したカウンターは、雄大で優しい。

気品ある空気を纏うオーナーのバンダラさんが、優しい笑顔と流暢な日本語でスマートにお出迎えしてくれます。
左手には、吹き抜けの中庭が。

んん?!ん?!
え、、、

錦鯉!!!!!?
なんと、、、。中庭には大きな水槽が設置されており、美しい錦鯉たちが優雅に水中で尾ひれを揺らしている。

煌びやかな模様がゆらり波打つ様は、まるで、壮大な絵画のよう。
自然に生み出されたアートなおもてなしに、私の心は射抜かれる。
そして、鯉様たち、こっちをめちゃ見てるぞ。おぉ。すごい。
カレー屋さん、しかもスリランカのお店で錦鯉を拝むことができるとは、
大変色良くおめでたいシチュレーション。
ほら、まさに新年にぴったりでしょう?笑


カウンターの部屋の右手には、また雰囲気が木の温もりが優しい一間が広がる。
ここも抜かりなく、素敵です。

壁には絵画が一面に広がり、美術館に迷い込んだ気分。
バンダラさんもこの建物のオーナーさんも、アートをこよなく愛す、好奇心に満ち溢れたチャーミングな方々なのです。(この大きな絵画も実はオーナーさんの作品です)

和と洋のエッセンスが散りばめられた、センスの光るインテリアや空間。
日本のカルチャーである、錦鯉をこのような形で表現するのも納得です。

そして、バンダラランカのカレーはビュッフェスタイル。しかも、食後にデザートと紅茶がついて、平日¥1800、土日は¥2000。なんとも手間暇のかかっている素材、品数の多さに驚き。 色とりどりのメニューが所狭しと並ぶテーブルから、好きなだけお皿に飾ることができるのです。(日によってライナップは変わります)

スパイシーなチキンカレーにバナナの花をスパイスで煮詰めたもの、インゲンのココナッツ和え、じゃがいもと玉ねぎのスパイシー炒め、レンズ豆のダルカレー。

まだまだありますよ!

カイラン(キャベツやブロッコリーの仲間とされ、栄養満点な高級中国野菜)のココナッツ和え、グリーンペッパーで煮詰めたナス、金美人参のスパイス炒め、南国でとれるスーパーフルーツ、ジャックフルーツの煮込み。
そして、仕上げにお豆のクラッカー、パパダムとココナッツのふりかけサンボールをちょこんとのせて。
はい! お皿の上に香ばしいMYスパイスマウンテンが完成。盛りだくさんです、、、うふふ。

そして見よ!!!

かつてこんなタッグがあったでしょうか、錦鯉とカレーの夢のコラボレーション!!!!
こんなフォトジェニックな絵がとれるのは、日本中でここだけでしょう。
お米はターメリックに染まったタイ米と、本場スリランカの赤米。
日本でいう玄米のようなヘルシーなお米です。

日本ではなかなかお目にかかるこのがない珍しい異国の野菜やフルーツ
そして私たちに馴染み深い食材までも、スパイスのマジックにかかると普段魅せない色気が立ち登り、私たちは一瞬にしてスリランカ料理の虜に。
(バンダラランカのシェフさんは、本場スリランカでも名誉ある賞を獲った凄腕なのだとか、、、!)

正直、去年の春にスリランカ現地で食べたカレーより私好みかもしれない、、、。
日本でこんなクオリティが(しかもリーズナブルに)食べられるなんて、、、!
オープンしてくれてありがとう、バンダラさん!!!!


これは禁断の味をしってしまったなあ。
噛みしめるごとに発見する初めての風味に驚き、奥からはどこか懐かしい香り、、、。
素材に染み込んだスリランカの魚、モルディブフッシュの芳香な旨味が、
私たち日本人の出汁カルチャーとドクんと共鳴して、味覚と本能が歓喜する。

新しいけど、知ってる。この不思議な矛盾がぬくぬく心地よい。
あんなに欲張って盛り付けたのに
混ぜ合わせる度に違う一口に夢中で、すっかりお皿は真っ白な地平に。
スリランカ料理は、油が少なく、お野菜がたっぷりなので
お腹は膨れても不思議と軽やか。年末年始でフル稼働した胃腸さんもご満悦です。

余韻に浸っていると、食後のデザートと紅茶がスマートに運ばれてきました。
高級ホテルのコースのような細やかな接客に心も満たされます。
本日のデザートはワタラッパンというスリランカのプリンとココナッツミルクでつくったケーキ、ルラン。

黒糖の優しい甘みとシナモン、カルダモンの甘美な香りに笑みが溢れる。
後味がビターなスリランカ紅茶「ヌワラエリヤ」がもう一息、余韻の幅を広げます。
スリランカは紅茶の名産地。
バンダラランカオリジナルの紅茶缶も可愛らしい。


紅茶のお供に添えられた優しく甘い蜂蜜。
実はこちらの屋上では養蜂場を営んでおり、蜂蜜はオリジナルなんだとか!(しかもこの建物内で作られているんです!)
発想が本当にユニークで素敵です!

アートな空間で、スパイスの香りに包まれ、こんもり膨らんだお腹をさすりながら紅茶で一息、、、。

あぁ、なんて贅沢なのだろう。


今や、ネットでポチッとするだけで家にピューンと美味しいご飯がやってくる
便利な時代になったけれど、なんだかそれは寂しいし、味気ない。

味、空間、香り、人、すべてひっくるめて一皿の料理。
私は五感で存分に嗜んで、汲み取って、気持ちよくご馳走様を言いたい。
取材を続けていて思うのは、どのお店も自分の城を、一皿をこの上なく愛しているということ。
自らの足を動かして、その温度に今年もたくさん触れていきたいです。

そして皆様が、私の記事を指針にして冒険にでてくれたら
とってもうれしいなあ、、、。
(今年も、カレーときどき村田倫子をよろしくね)

 

Text:Rinko Murata
Edit:Miiki Sugita
Photo:Kayo Sekiguchi

 

INFOMATION

バンダラ ランカ

住所:新宿区大京町12-9 アートコンプレックスセンター1F

電話番号:050-5596-7338

営業時間:11:00-14:00

定休日:月曜日

HP:https://www.bandaralanka.jp/

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