ファッション、クリエイティブ業界の未来を見据える「VANTAN CUTTING EDGE 2018」イベントレポート

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国内のデザインスクールの中で最大規模の、在校生を対象とした複合型デビューコレクション「VANTAN CUTTING EDGE 2018」(以下、VCE)が10月14日、EBiS303で開催された。

 
VCEは、数か月に及ぶ学内審査で勝ち残った作品のみを、ショーや展示で発表。クリエイティブ業界の未来を見据えた取り組みは各業界から注目を集め、例年来場者は3000人を超える。
今年のテーマは『BUBBLE』。会場ではいくつかのコンテンツにて最終審査会が実施され、厳正なる審査を経て優秀作品が選出された。“VANTAN CUTTING EDGE AWARD”にて最優秀作品に選ばれた学生には、ニューヨーク研修ツアーや企画した商品の商品化、雑誌掲載権など、豪華な賞品が贈られた。

 
今回ファッション部門の総合グランプリを受賞した作品を紹介していこう。
 

「新人類」

ファッション学部×ヘアメイク学部のセッションワークによるランウェイプロジェクトで、ファッションデザイナー坂部三樹朗氏が作品制作の監修を務めた「FASHION NEW WAVE」では、80’sカルチャーをアイデアソースにしたランウェイショーと、展示でスチール作品を発表。
竹の子族やアイドル、ストリートカルチャーなどがテーマとして並ぶ中、「新人類」という80’sの流行語からテーマを決め、当時の若者たちのマインドや現代社会、これからはじまる未来を独自の世界観でルックに落とし込んだチームが「FASHION NEW WAVE」と「RANWAY WAVE」2部門からなるファッション部門の総合グランプリに選ばれた。

ファーストルックでは1つの衣装から、次々と別のルックが現れ、生命の誕生を思わせるシーンからスタート。そこから現代社会の持つ問題や、期待と退廃的ムードも合わせ持つ未来を表現した作品が続き、なんとも不思議な感情を抱かせるショーに会場にいる多くの人が魅了された。
 
「新人類」でグランプリを受賞したチームリーダーの田中恵美さん。

「グランプリ受賞はすごく嬉しいですが、率直な感想を言うとこのセッションワークの活動が終わってしまうのが寂しいです(笑)。チームは初対面の人たちばかりでしたが、今回の制作活動がとても楽しくて! 初めは制作がなかなか進まずハプニングもありましたが、みんなの気持ちが固まって、衣装も形になりはじめてからは早かったです。女の子6人のチームで、ヘアメイク学科が3人、ファッションデザイン学科が2年生の私と1年生が1人。元スタイリスト学科にいたバイヤー&ファッションプロデュース学科の子が1人というチーム編成でしたが、今回のグランプリ受賞は本当に6人の力が合わさったからこそ、いただけたものだと思っています。
全体を通して80’sカルチャーがテーマとしてあったのですが、テーマを決めるときに全員が分かりやすいアイコン的なルックは作りたくなくて。その時代の人たちのマインドやその裏側も表現できたらいいね!というところから“新人類”というテーマを決めて、制作することになりました。メインのルックはパワーショルダーをヒントにしていたり、80’sのトレンドファッションも盛り込みながら衣装を考えました。現代の情報社会のイメージをタトゥーシールで血管のように表現したり、ヘアも実は女性器を表していたり、ところどころにみんなのアイデアが詰め込まれているんです。でも、それを見た人それぞれが『気持ち悪い』と思うのか、『なんだかおもしろい』と思うのか、そのすべての感想が正解で。見てくれるみなさんに、いろいろなことを感じていただきたくて、作ったショーでした。
直前まで修正を加えたり、たくさん悩みましたが、坂部講師がおっしゃってくれた『準備よりも、意外と最後の瞬間の感覚の方が大事なときがあるよ』というひと言が響いて、最後までみんなでやりきることが出来ました。今回のショーで本当に青春できたので、将来の仕事にもこういう情熱を注げたら幸せだな、と思いました。」と、受賞の喜びとチームメンバーへの大きな感謝を語ってくれた田中さん。








 
会場内にはバイイング&ショッププロデュースを学ぶ学生たちによる「80’s」コンセプトショップや、数々のアニメ・ゲーム・マンガ・キャラクターとコラボしたグッズを展開するブランド「ANIPPON.」の委託販売を行うショップには当時のゲーム機が設置されていたり、様々な展示やブースがあり、賑わいを見せていた。

 
また、1991年、バブル期最後の年に160万枚を売り上げた大事MANブラザーズバンドの名曲「それが大事」の作詞・作曲者であり、ヴォーカルの立川俊之さん協力のもと、2018年版のミュージックビデオも制作された。エントリー8企画の中から立川さん同席の審査会で選ばれた最優秀企画を脚本・制作・監督のすべてを映画・映像学部の学生が担当してミュージックビデオを制作し、会場でその完成作品が上映された。

 
この日、イベントに遊びに来ていたのがモデルの大石楓夏さんと、自身もクリエイターとして活躍する矢部ユウナさん。「RANWAY WAVEでは高校生の制服のようなスタイルや、ギャルスタイルが出てきたりして、学生ならではの発想が面白かったです! ヘアショーはもう芸術の域で、頭だけでなく、足先まで凝った衣装に圧倒されましたね。」と大石さん。
「すべてのショーが、私と同世代の子たちが作っているとは思えないくらいハイクオリティで、とても刺激を受けました。RANWAY WAVEではファッションだけでなく、音楽も今の若者が聞く昔の曲を選んでいたり、演出面でも楽しむことができました。FASHION NEW WAVEでは80’sが共通のテーマだけど、それぞれのグループの表現が全然違っていて。みなさんのアイデアに驚きました!」と矢部さん。

多くの夢と感動を伝えた「VANTAN CUTTING EDGE 2018」。来年の開催も楽しみだ。

【提供:バンタンデザイン研究所】